頑張る女性をシェアハウスで応援したい
INTERVIEW

頑張る女性をシェアハウスで応援したい

永森社長に女性専用シェアハウス事業での取組や、創業経緯について聞き取りました。 エネルギッシュに生きる女性の考え方とは?


株式会社ガッチネス / 代表取締役

永森 貴登

Ito Nagamori

【経歴】

愛知県出身
結婚後、夫の転勤により金沢に居住
出産後、夫の不動産投資をきっかけに不動産に魅力を感じる。
自分でも不動産投資にチャレンジし、現在は女性専用シェアハウスの運営をしている。

【企業情報】
株式会社ガッチネス
https://kanazawashare.house/company/

前川:お名前とどんなことをされているかを教えてください。

永森:株式会社ガッチネスの永森いとです。金沢市で不動産賃貸業とシェアハウスの運営をしています。2017年11月に法人を設立しました。私が代表で主人はサラリーマンをしながら専務に就き夫婦2人で運営しています。ガッチネスには英語で「勇敢さ」「度胸」「胆力」という意味があります。子どものTシャツにプリントされていて、子どもがそのTシャツを着る度に主人が「ガッチネス!!」としつこく言うので意味を調べたところ意味が気に入り、会社名にしました。

前川: 法人設立まではどんなことをされていましたか?

永森: 私と主人は共に愛知県出身で、結婚と同時に主人の仕事の関係で京都に移り4年間住みました。その後金沢に来て11年経ちます。小学生の子どもが2人います。子どもを産むまでは映画館で働いたり書店員、飲食店店員、結婚式のカメラマンなどをしていました。
私と主人は共に愛知県出身で、結婚と同時に主人の仕事の関係で京都に移り4年間住みました。その後金沢に来て11年経ちます。小学生の子どもが2人います。子どもを産むまでは映画館で働いたり書店員、飲食店店員、結婚式のカメラマンなどをしていました。
1人目を妊娠してから、やっと社会と繋がれたように感じて「しっかりしなくてはいけない!」と意識が変わりました。妊婦が薪割りや井戸の水くみなどをする愛知県の吉村医院で出産したんですよ。
金沢へ来たころは友人知人もいなかったので、友達を作ろうと月に2回、誰でもウエルカムでおしゃべりをするコミュニティの場を作りました。2011年の震災をきっかけに石川県へ移住してきた親子の仲間も増え、今は「自然育児の会 そらまめくらぶ」となり、年に何回かお母さんと子どもが笑顔になるマーケットを開催しています。

はじめは不動産賃貸業に大反対だった

前川: 不動産賃貸業を始めたきっかけは何ですか?

永森: 金沢に来てまだ数年の頃に主人が突然「アパートを買って大家さんになりたい」と言い始めました。当時私は子どもと一緒にいたかったので働いておらず、築40年以上で間取りも狭く、和式便所で、浴槽の横に洗濯機が置いてあるという、いかにも昭和な社宅に住んでいました。3階でしたので幼い子を背負って階段を登るのが大変でした。「私たちはそんなところに住んでいるのに、借金をして他人の家を買うなんて!頭がおかしい!」と思い大反対しました。

前川: 考えが変わったのは何故ですか?

永森:考えが変わり始めたのは、主人が不動産投資の本を何気なく部屋に置いていて、私も読み始めたからです。不労所得や家賃収入というものがあり、こんな方法もあるのかと賃貸経営の魅力に惹かれました。ただ、両親に相談したら大反対され「そんなに甘くないよな」とも思いました。しかし、主人はサラリーマンとして頑張っても報酬の上限が決まっているし、将来年金も受け取れるのか分かりません。子どもの教育費なども考えたりすると、別の収入源がほしいと強く思い行動し始めました。はじめは、インターネットで調べ不動産屋さんに問い合わせて物件を見に行きましたが、自己資金も潤沢になかったのでなかなか事はうまく進みませんでした。そんな中、いい出会いがあり、金沢市内に土地を買い戸建て3戸を建てることができました。入居者が決まるまでハラハラしましたし、税金ばかりでヒヤヒヤしましたが、大家さんになれたというのが嬉しかったです。

前川:その後、不動産賃貸業は順調ですか?

永森: はい、物件は増えたり売却して減ったりはしていますが、現在は32戸の大家さんをしています。今年は1月に石引商店街のビルを購入しました。
私たち夫婦は田んぼばかりの景色の中で育ってきたので、商店街のある環境に憧れがあり「商店街に関わりたい!商店街を残したい!」と思い、買い付けを入れました。買い付けは2番手でしたが、心を込めた手紙をオーナーさんへ書きました。
「商店街が好きな夫婦で大家業をしていること、物件が購入できたら大切に使うこと、勝手ではあるがこちらの査定価格で購入したい」と想いを手紙にしたため、不動産仲介業者から売主さんへ渡してもらいました。
1番手に買い付けを入れていた人は、「今の価格よりも高くても買いたい!」と売主さんに直談判していたようですが、オーナーさんは私たちに物件を売ることを決めてくださいました。
そのビルは購入時、ほぼ全空室の状態でしたが、大急ぎでリフォーム工事を手配し、この冬の大雪で駐輪場の屋根が破損したり、水道管が凍結したりで大変でしたが、 春には満室近くまで埋めることができました。入居付けしていただいた不動産業者さんにも感謝です。あとは1階のテナントが埋まれば嬉しいです。

前川: 順調でよかったです。

頑張る女性をシェアハウスで応援したい

前川: 今年はシェアハウスもオープンされましたね。

永森: はい。3年前に元学生寮の物件を購入し、2階3階に7畳ほどの部屋が11室あったのを大規模リノベーションし、今年の6月に完成、7室の女性専用シェアハウスとしてオープンしました。1階に私たち家族が住んでいます。
はじめ2階3階部分は両親に住んでもらうつもりでしたが、その予定がなくなりました。なので「倉庫代わりにするくらいならシェアハウスにしたいけど、お金もかかるし…。DIYでやろうか、でも大変だよな…」と迷っていました。助成金やスタートアップビジネスコンテストなどにも応募をしましたが残念な結果ばかりでした。ただ、その時にシェアハウスについて研究したことや、事業計画など作成した資料は、後に金融機関へ提出資料として使えました。
購入から3年かかり、ついにシェアハウスにすることができました。

前川: 決心に至ったのは何故ですか?

永森: 名古屋のシェアハウス運営会社の方に出会い、我が家の物件を見ていただいたところ「やりましょう!」と背中を押していただいたからです。
改装費は家を一軒建てるくらいの金額を借入しましたが、屋上や外階段を直す資金が足りなかったので、PRも兼ねてクラウドファンディングに挑戦しました。
結果、目標額50万円のところ157人の方に86万円ご支援いただきました。シェアハウスの準備とクラウドファンディングを同時進行し大変でしたが、みなさんに応援とご支援をいただいたことが今でも励みになっています。クラウドファンディングの一環でSNSを使い「シェアハウスをやります!」と周知したことで、覚悟を持って事業に取り組むことができています。

前川:シェアハウスにはどんなこだわりがありますか?

永森: 女性設計士さんによる洗練されたカフェのような広々リビング、1人暮らしよりも広めのキッチンとお風呂、大型テレビやガス乾燥機といった魅力的な家電類に、健康マニアの私が選んだこだわり調味料も置いてあり、布団と身の回りのものがあれば直ぐにシェアハウス生活が始められます。引越し代も安く済みます。光熱費やWi-Fi使用料も共益費の中に含まれているので、それらの一つ一つの契約の手間もなく新生活がスタートできるのもシェアハウスの嬉しいところです。
私も経験しましたが、県外から知り合いが一人もいない土地へ来るだけでも不安なのに、雨や雪、雷の多い北陸の気候は厳しく不安倍増です。しかしシェアハウスは誰かがいるので安心して住んでいただけると思います。
入居のお問い合わせのほとんどはシェアハウス独自のウェブサイトから来ます。自主管理なので私が入居希望の方とやりとりし、面談して住んでもらうか決めます。6か月からの定期借家契約です。
現在は、社会人3人、学生さんが4人住んでおり満室です。満室ではありますが、お問い合わせもたくさんいただきます。リアルな人と人とのつながりを求め、楽しそう!とお問い合わせしてくる方が多いです。
「シェアハウスゑん」という名前は、みんなが丸く繋がり、縁がつながり、○になるという意味も込めて主人が考え、私が旧字体を当てました。

前川: シェアハウスを通じて女性に自立してほしいのですね。

永森:はい。自分の力で生きていく、がんばる女性を応援したいという気持ちもあって女性専用シェアハウスを始めたという想いもありますから。昔ながらの製法で丁寧に作られた調味料を置いていますが、いずれお母さんになるかもしれない若い女性の入居者さん達なので自分の身体を大切にしてほしいと思っているのです。

今後は事業を拡大しながら活動範囲を広げていきたい

前川: 今後どうなっていきたいですか?

永森: 今後も挑戦を続けたいと思っています。普通の賃貸物件も増やしていきたいですし、男女20人規模のシェアハウスにも挑戦してみたいです。子どもたちが「早く大人になりたい!」と思えるような、シェアハウスに楽しく住んでいる大人を増やしたいのです。人と人との繋がりを大切に笑顔あふれる場を作りたいです。
私も若い世代と交流できて楽しいですし、若い人から学ぶことも沢山あります。私の子どもも身近にいろんな大人がいる環境にいられるので、こういう子育てもいいなと感じています。

前川:10年後はどうなっていたいですか?

永森:今43歳なので53歳のときですよね。10年はあっという間だと思いますが、大家をやりながら自給自足生活をしているかもしれません。今の自分が想像する以上の楽しいことになっていると、これまでのことを振り返っても思います。

前川:今後どんな勉強をしていこうと思いますか?

永森:最近は松下幸之助さんの教えや、カリスマ経営者の語るリーダー像を学べるような本を買っています。いかに人材を育てるかや会社の組織づくりについて勉強したいのです。

前川: 毎日が実践の場なのかもしれませんね。

永森:はい。興味があることだけでなく様々な媒体から自分にインプットしたことを、皆さんにアウトプットしていくことを意識しています。

永森貴登さんの会いたい人

前川:どんな人に会いたいですか?

永森:老若男女問わず前向きに行動して頑張っている人、成功している人の話を聴くのが面白いです。成功している方々も多かれ少なかれ苦労されていると思います。どのようにその苦労や困難から成功につなげられたか、とても興味があります。

前川: 自立している人ということでしょうか。

永森: はい。そういう方に会いたいです。

COMPANY INFO


株式会社ガッチネス

【住所】
〒920-0935
石川県金沢市石引2丁目6番11号(MAP

【シェアハウス一覧】
シェアハウス ゑん
SHARE HOUSE 180 金沢
シェアハウス ハンピ

【WEB】
シェアハウスについてのお問い合わせは
下記ウェブサイトをご覧ください。
https://kanazawashare.house/company/

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